本場パリでクロワッサンを作る。もう、こう聞いただけでワクワクしませんか?
クロワッサンがとにかく大大大好きな、futari。いつからか「くろわっちゃん」というニックネームも定着してきてしまったほどの、クロワッサンずき。クロワッサン専門店をプロデュースしてみたいなんていうビジネスアイデアも過去に出てきたことがあるほど。そりゃあバターたっぷりでカロリーが気にならないといえば嘘になるけれど、そんな頭の中での思考とは別に、好き!食べたい!という感情の方がまさってしまいます!
今回、パリを訪れる前にAirbnb Experienceを探していたら、まさかのクロワッサン作りの体験「Learn to bake French croissant w/ a chef」があるではないですか!!場所は、ルーヴル美術館からセーヌ川を渡って少し入ったあたり。滞在中の日程にも合うし、これは参加しない手はない!ということで即申込み。
ホストはOliverというフランス人男性で、訛りの少ないわかりやすい英語を話してくれます。手洗いをして、エプロンをして、さっそくクロワッサンの生地作りから。手ごねではなく機械を使います。寝かせて発酵させるのに、ある程度時間も必要なので、私たちが機械にセットした生地はおそらく次の教室で使うもののよう。私たちはあらかじめ用意されていた生地を使います。大きな草鞋のような薄く平べったいバターを入れて伸ばしては折り畳み、を繰り返すことで層を作り、最後は成形していきます。
縦に細長い二等辺三角形にした生地をくるくると巻いていくのですが、膨らむ前の小さなクロワッサンの愛らしいこと!多少、形が不格好でも愛着が湧いてきます。クロワッサンを成形した後には、同じ生地を使い、中に棒状のチョコレートを入れたパン・オ・ショコラも作ることができました。
オーブンで焼くときには、他の生徒さんの作ったものとなんとなーく混じってしまうのですが、大きさや形で「これ私が作ったものかも!」と言いながら、その場で焼き上がったばかりのサクサク熱々をいただきます。想像できるでしょうか、焼き立てのクロワッサンだけのあの芳し〜いバターの香り!至福とはこのことを言うんだなあ。ついつい2つ目、3つ目と手が伸びて、幾つでも食べられてしまいそう。ああ思い出しただけで、口角がキュイっと上がってしまいます。
クロワッサンって、人を幸せにするパワーがあると思う。「思わず口角が上がっちゃう!」というごきげんな時間を人生の中でできるだけいっぱい持てたら、いや、人生の一瞬一瞬が全てごきげんであれたら、きっといつ死んでも後悔しない人生なのだと思う。そんな、幸福感に満ち満ちたパリでの時間となりました。
「毎日をごきげんで過ごす」とただ決めるだけで、人生はいい方向に動いていくのかも。そのために、ときどきはクロワッサンに優しく背中を押してもらおうと思います。