futariがふたりじゃなくて、ひとりだったら、きっとNozomiが挑戦していなかったことの一つに、スキューバダイビングがあります。Kazutoとふたりになったことで、自分の人生の中に「スキューバダイビング」という未知なるものが、思いがけず飛び込んできました。
Nozomiは育った環境からかどちらかというと山派で、海には少し恐怖心があり、水族館で魚を見るのもなぜかあまり好きじゃない。興味がなかったといえば嘘になるけれど、Kazutoに誘われなかったらもしかしたら海の中の世界を知らない人生を送っていたかも。でもほんのちょっとだけ好奇心の方が上回って、トライしてみることにしました。
これを知らない人生だったかもしれない、とふとした瞬間に思うことはあります。ダイビングだけでなくて、他のことでも。今では人生に欠かせないアシュタンガヨガも、おそらく9割9分の人は知らずに人生を終えるんだろう。その1分に自分が当てはまっていたことを想像してみたりする。この世界、この時代において、星数ほどの選択肢がある中で、自分の人生の中に入ってきてくれたモノやコト、そして人とのご縁がいかに奇跡的か。
Kazutoが連れて行ってくれたのは、伊豆。一番の初心者向けでオープンウォーターダイバーのライセンス取得ができるという二泊三日のコース。Kazutoはもうライセンスを持っているけど、同じコースに付き合ってくれました。
予習もせずに臨んだ講習で、機材の名前も仕組みも全くわからず不安ばかり。プールでの講習があるわけでもなく、最初から海の中に入っての練習。「なんとかなるさ」では危険を伴うから、慎重に。
海に潜ってみて、海の中の世界がきれい!、とか神秘的!、とか、そういうピュアな感覚よりも、何故だか、やり遂げた、みたいなそんな感覚がもたげた自分にちょっとガッカリしたんだけれど、それだけ必死だったってこと。またすぐ潜りたいか?といわれると、ちょっと陸地で休憩したい。
futariがずっと大切にしているのは、それぞれに好きなことや、やりたいことがあったら、それを「一緒に」体験して、時間を共有すること。
最初は自分は興味がないかなと思うことでも、相手が好きなことにはとりあえず興味を持ってみる。これだけで、自分の世界が一段広がることをお互いに体感してきたし、相手のこともより深く理解ができるようになります。何よりも、おじいちゃんおばあちゃんになったときに、あんなことがあったね、こんなことがあったね、と懐かしがりながら、笑い合えたらいいな。