宮城県。だいすきな姉が嫁いだ先でもあって、この数年でfutariが何度か足を運んでいるところ。家族や友人が世界中・日本中のいろんなところにいると、まるで第二のホームができたようにその土地に愛着が芽生えます。今回も1歳になる可愛い姪っ子に会うために宮城県を訪れたタイミングで、以前から紅葉が綺麗と勧めてもらっていた栗駒山に登ってみることにしました。新型コロナウイルスで密を避ける過ごし方としてますます注目度が高まっている登山。しかも在宅勤務が続いている私たちfutariにとっては運動不足解消と食欲の秋への準備に絶好のチャンスでもあります。
とはいえ、なかなか会えない家族と一緒に過ごすことが最優先なので、今回は数ある登山道の中から山頂へ最短距離かつ標高差も少ないコースを選択し、朝早くからさくっと登って早々に帰ってくるプラン。
前半は、両側が背の低い笹のような草木で覆われた道を歩き、ちょうど中腹くらいからはパッと視界が開けて頂上や周りの山々の尾根が目前に現れます。
一生懸命歩くと少し暑いけれど、立ち止まると少し涼しい、という、夏と秋の中間の心地よい風が体の表面をすうっと撫でていきます。紅葉にはちょっとだけ早い時期でしたが、わずかに色づき始めた慌て者の木々やまだピカピカの緑色をしたどんぐり、濃い紫色をしたリンドウの蕾など、都会での日頃の生活では見かけない景色にいちいち癒されます。
上り90分、下り70分くらい。登山靴にウインドブレーカーは着ていたものの、高尾山にさくっと散歩にいくくらいの気分だったのですが、周りを見渡すときちんとトレッキングポールまで携えて本格装備している方がほとんど。
山頂ではキャンプ用のバーナーを持ってきている人がびっくりするほどたくさんいて、お湯を沸かして温かい飲み物を作ったり、カップ麺を作って食べていたりと、皆さん用意周到!うかつにも、おにぎりすらも何も持ってこなかった私たち。ちょっと羨ましげに周りを見渡しながら、Kazutoのカバンに入っていた小さな小粒のチョコレートを仲良く半分こして、下山後のランチに期待を寄せるしかないのでした。
ワンちゃんと一緒にお散歩感覚でハイクしている方、背中に乳飲み子をおぶって軽快に歩くご夫婦、颯爽と登っていく私たちの両親よりも年配と思われる方など、老若男女いろんな方と途中ですれ違いました。
新型コロナウイルス感染対策のために、都内では電車内や飲食店でも会話を控えるように注意しなくてはならないけれど、登山中はいつもと変わらずすれ違うたびに「こんにちは」。見知らぬ人ともこうして気兼ねなく声を掛け合えることが、こんなに嬉しく尊く感じるなんて。次はどの登山道コースを歩いてみようかな、と既にワクワクしているfutariなのでした。
P.S. 下山後の近くの町岩ヶ崎では、地元民に愛されるあるぼにて、futariの空腹を癒すおいしい油淋鶏と酢豚にありつけました。