シンガポールに住んでいるうちに、行きやすいアジア各国をいっぱい旅をして楽しみたい!と思っていたfutariにとって、アンコールワット遺跡は当然に挙がってくる行先のひとつでした。
でも、観光だけではいつもちょっと物足りない私たち。アンコールワット遺跡のあるシェムリアップ市内からやや外れた村で、結婚式のお料理も担当するというベテランシェフの女性(お名前を忘れてしまいました、ごめんなさい!)と、通訳や送迎などを対応してくれたBenさんから、クメール料理を習うことに。Benさんがホテルまで迎えにきてくれました。
まずはローカルマーケットへ行って食材の調達からです。アジアを旅したことがある人はよくご存知かもしれないですが、当然冷蔵庫なんてないのでお肉もお魚もそのまま売っています。ハエが飛んでいようと気にしない。思わず目を背けてしまったのは虫の佃煮のようなものがどっさりと売られていた屋台。これは、さすがに、抵抗が、あります・・・。
ほどなくして到着したレッスン場所は、屋根だけがあるほぼ屋外のキャンプ施設のようなキッチン。普段とは違う雰囲気に、ワクワク度がぐんっと上がります。
今回体験したメニューは
・Fried Spring Roll
・Fish Amok
・Pumpkin Custard
の3つ。いくつかチョイスがある中から、事前に選ぶことができました。
かぼちゃの語源はカンボジア?という嘘か本当かわからない説もあるようですが、まるっとかぼちゃを使ったプリンは見た目にもドシンドカンとインパクト大。卵とココナッツとお砂糖を使い、かぼちゃをくり抜いた中に流し込んで蒸し器で蒸します。
春巻きは、巻き方は日本で作るのとだいたい同じだけれど、皮は大きさも形も厚みもちょっとずつ不揃いで、手作り感がいっぱい。中身はタロイモを細く短冊状にしたものに、ピーナッツや調味料を混ぜて。揚げたてを熱々のうちにいただきます。
最後はFish Amok。香辛料を小型の石臼のようなすり鉢で一生懸命潰すところからスタートし、お魚を煮込んだものをバナナの葉で作った容器に流し込みます。
器って、その土地の文化や風習が色濃く反映される気がしています。器の素材や色合いはその土地で得られるものを使うはずだし、中に何を入れるかによって形も厚みも大きさも変わってくる。日本の陶磁器ひとつとっても、産地でぜんぜん風合いが違うのだから、お国が違えばさらに面白い!日本で言えば手で持ち上げる碗は特徴的だし、手で掴んで食べる文化もあれば、韓国なら金属製のお箸だったりね、もっともーっと世界の食文化とそれに付随する民俗やその成り立ちについて、深く知りたくなりました。